ごあいさつ

第43回長野県看護研究学会開催に寄せて

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第43回長野県看護研究学会
学会長 松本清美

日頃、長野県看護協会の事業ならびに運営にご協力いただき、誠にありがとうございます。

少子超高齢化社会を迎え、急性期から回復期、在宅医療に至るまで一連のサービスを地域で提供できる医療提供体制の構築、また、あらゆる人々が住み慣れた地域でその人らしく暮らせるための地域包括ケアシステムの推進に向けて様々な取り組みがなされています。看護職はあらゆる領域から多くの役割を求められ期待もされています。「医療」と「生活」の双方を見ることができ、患者・家族の一番身近にいる看護職だからこそ、多職種、そしてあらゆる生活の場とつながることでこの役割を担うことができるのだと思います。

当学会は「つなぐ看護」をメインテーマとして第39回大会から想いをつないできました。「つなぐ看護~その人らしさを支えるために~」「つなぐ看護~人と情報のネットワーク~」「つなぐ看護~今だからこそ向き合う生と死~」「つなぐ看護~多様な社会で生きる~」とし、看護の役割を考える機会としてまいりました。

さて今年のテーマは「つなぐ看護」の総括として「つなぐ看護~自分らしく生きていける多様な社会~」といたしました。

自分らしく生きていけるとは、自身が自身を受け入れ、他者を受け入れ、相互に認められる社会であってこそ実現していくのではないでしょうか。

特別講演に上野千鶴子氏をお迎えし、「自分らしい死とは何か?」をテーマに講演いただきます。死を見つめることで生を考え、そこに寄り添う看護とはどうあるのかを考えていきたいと考えます。また、本田秀夫氏には、教育講演に引き続き「多様な社会でどう生きる」をテーマとしたシンポジウムにもご登壇いただき、会場の参加者の皆様と「自分らしく生きていける多様な社会」について深めていく予定でおります。

現場の皆様には、研究発表や症例報告、業務改善報告など現場での疑問や課題を演題として、たくさんの登録をお待ちしております。

今年の大会は、全員会場参加といたしました。会場で皆様とお会いし、対面の喜びを感じながら皆様と情報を共有し、「つなぐ看護」への想いを共感できる時間となることを願います。

事務局

第43回長野県看護研究学会
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